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島根県の地域おこし協力隊サポート体制

 島根県、公益財団法人ふるさと島根定住財団、一般社団法人しまね協力隊ネットワークが協力して、地域おこし協力隊のサポートに取り組んでいます。地域づくりの経験がない隊員でも、活動を始められるように、人口減少が進む島根の課題に触れ、地域へのアプローチ方法や、行政の仕組みを学ぶ機会を確保。これまで島根で活動してきた協力隊OBOGの知見を伝え、つながりを作ることを大切にしています。 基礎研修や地域おこし協力隊員・自治体職員合同研修の他、活動発表会や生業づくり研修、現地視察型の研修交流会、オンラインでのスキルアップセミナーなど、さまざまな学びとつながりづくりの場を開催し、活動をサポートしています。


島根県の協力隊サポート

 島根県では、年間を通じて地域おこし協力隊のサポートを行っています。以下の研修の他にも、地域おこし協力隊2、3年目を対象にしたサポートプログラムや、市町村へのフォローアップなども実施しています。

基礎研修

着任して間もない隊員が対象。協力隊制度の概要や協力隊として活動するための基本を学び、隊員・OBOGとのつながりを作ることで、活動をスムーズに始めたり、相談しあえる仲間づくりをします。

合同研修

隊員と担当職員がともに学ぶ研修会です。有識者による講義のほか、隊員はロードマップ作成、職員は情報交換を行い、学びを深めた上で、各自治体での対話の時間を設けています。活動現場から離れて視野を広げ、活動を俯瞰することが、より良い活動につながります。

活動発表会

主に3年目の隊員が発表者となり、活動期間の振り返りと任期後についてプレゼンをします。先輩隊員の実践から学べるよう、アーカイブも公開しています。

協力隊の縁側

島根県各地のOBOGや隊員の活動拠点を訪問し、現地視察しながら参加者同士の交流を深めるイベントです。県内各地の魅力にふれる時間でもあります。


サポート体制

 島根県の地域おこし協力隊のサポートは、島根県しまね暮らし推進課、公益財団法人ふるさと島根定住財団、一般社団法人しまね協力隊ネットワークが協力して行っています。直接的な隊員のサポートはOBOG組織であるしまね協力隊ネットワークが担当し、しまね暮らし推進課、ふるさと島根定住財団は、移住定住や地域づくりに関する蓄積をもとに事業を企画・支援しています。

島根県しまね暮らし推進課

 しまね暮らし推進課は、島根県へのUターン・Iターンの促進、関係人口の拡大、(公財)ふるさと島根定住財団の業務運営、しまね海洋館アクアスなど、地域振興に関する幅広い取組を実施しています。

公益財団法人ふるさと島根定住財団

 ふるさと島根定住財団は、県、市町村、関係機関等と連携しながら、若年者の県内就職促進、UIターンの促進、活力と魅力ある地域づくりの促進を図ることで、人材の地元定着と県外からの流入による人口の社会増スパイラルを生み出すことを目指します。「島根へのUIターンサポート」「学生等若者の就職サポート」「地域活動サポート」の事業を通して、島根が笑顔で溢れるよう、取り組んでいます。

一般社団法人しまね協力隊ネットワーク

 島根県の地域おこし協力隊の現役隊員・OBOGと、そのサポートを大切にする人たちネットワークグループです。つながり、ともに学ぶ場をつくり、協力隊の活動や島根での暮らしがより良いものになるよう協力し、隊員が入った地域や団体、そして自治体がより良いものになることを目指しています。2017年11月にOBOG有志により任意団体を設立、2019年4月より一般社団法人になりました。
 島根県の地域おこし協力隊サポート事業に関する企画・運営を行うほか、市町村からのご依頼に応じて、研修や導入支援、募集サポート、制度設計など、地域おこし協力隊制度のより良い運用の支援を行っています。また、島根県の移住促進や関係人口創出、地域づくりに関連する事業にも、県内全域のネットワークを活かして参画しています。