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【地域おこし協力隊紹介】就活は「津和野」に決めた、地域を肌で感じるツアーを開催中 岡野優衣さん(津和野町/滞在型観光)

広島県広島市出身の岡野さんは「津和野体験Yu-na」という滞在型観光プランのブランド化を推進する協力隊として新卒で津和野に移住、着任しました。

大学時代、地域を舞台に活動できるインターン先として出会った会社から、Yu-naの前身となる観光体験プランのモニターツアーに参加してほしい、というお誘いを受けました。当時の岡野さんは「知らない地域だけど、無料でいけるなら」と気軽にツアーへ参加。そのツアーが、岡野さんの人生の分岐点となりました。

観光地を中心にこの地域の歴史・文化を案内してもらいその尊さに浸りながら、人々が暮らすエリアの田んぼの畦道へ向かいます。ガイドに連れられて、一見なんでもない畦道を自転車でサーっと駆け抜けていった時、岡野さんはその景色に一目惚れ。「この景色を忘れたくない」と心の奥底で思いました。

学生時代から東京への憧れがあり、東京の会社からも内定を得ていましたが「津和野で、Yu-naの仕事をしてみないか」という提案を2022年2月に受けます。少し時間をとって考えましたが、一目惚れした気持ちはゆるがず、決心を固め、入社2週間前に東京の会社の内定を辞退しました。

津和野にはYu-na専任は自分だけ、しかも自分は新卒で仕事の仕方もまだ手探り、というプレッシャーもあり、苦労することもありますが、岡野さん自身の中で津和野という場所が持つ観光のポテンシャルの高さや様々な人との出会いが、活動の大きな原動力となっています。

自身でツアーガイドも行う岡野さんは、ツアーを終える度に、津和野がもっと好きになる感覚があるそうです。それも相まって、お客さんから「津和野愛が伝わりました」と言ってもらえることが多く「自分にしかできない仕事」をしている実感に繋がっています。

Yu-naをきっかけに津和野へ足を運び、たくさんの方に津和野をゆっくり楽しんで欲しい。そんな想いを胸に、津和野の観光に向き合い続けていきます。

この記事は、島根県の地域おこし協力隊に関する取り組みを紹介する小冊子『島根おこすジャーナル』vol.6 (2024年2月発行)の一部を転載したものです。当時のものをそのまま掲載しています。

『島根おこすジャーナル』vol6 2024 バックナンバー


参考: 本当の自分と旅をする 津和野Yu-na